以前、ダウン症専門医の方が言われていましたが、ダウン症児は良くも悪くも親が望んだ通りに成長するそうです。
どういうことでしょうか?
教育心理学の分野でピグマリオン効果というものがあります。
ピグマリオン効果とは、教師の期待に応じて生徒の成績が伸びるというものです。
逆に教師の期待が低いことによって生徒の成績が落ちることは、ゴーレム効果と呼ばれます。
教師の期待が高いか低いかによって生徒の成績が上下するという考え方です。
ピグマリオンという言葉は、ギリシャ神話からきているようです。
物語は以下の通りです。
ピュグマリオーン王が理想の女性であるガラテアを彫刻しました。
王は、ガラテアに恋をするようになり、ガラテアが人間になることを望みました。
人間に夢中になるあまりピュグマリオーン王は衰弱していきました。
見かねた女神アプロディーテーは、ガラテアに生命を与えたそうです。
そして王は、ガラテアを妻にしたそうです。
ダウン症児の場合も、このピグマリオン効果が当てはまるというのがダウン症専門医の方が言われていたことです。
障害があるから、ここまでしか伸びないだろうと親が考えていると、本当に親が考えていたところまでしか伸びないそうです。
逆にもっと伸びるはずだと親が考えていると、子供も伸びるそうです。
限界があると思うより、まだ伸びるはずだと期待した方が子供の成長には良いようです。