目次
1.「言葉を理解すること」と「言葉を言うこと」
私たちの早希ちゃんは、現在、9歳ですがまだ会話することはできません。
言葉は、「パパ」とか「てー」とか一語くらいしかまだ言えません。
しかし、喋れないからと言って言葉を理解していない訳ではないようです。
「着替えて」とか、「お皿片づけて」とかを言うと、ちゃんと理解してやってくれます。
ダウン症児の特徴として
「言葉を理解すること」よりも「言葉を言うこと」の方が遅れる
ということです。
そのため、言葉が言えないから理解していないと勘違いされやすいところがあります。
相手の言葉は理解しているのに、こちらの言いたいことが伝わらない
ことからストレスとなるようです。
私たちも最初、そのことに気づかず、早希ちゃんにはわからないと思い、早希ちゃんについて妻といろいろ話していると、
会話の内容が分かったのか、シクシク泣き始めたことがありました。
その時から早希ちゃんは、言葉は言えないけど、こちらが言っていることは分かっていると思うようになりました。
ただし、「言葉を理解すること」よりも「言葉を言うこと」の方が遅れるというについては、個人差があります。
早希ちゃんは遅れている方ですが、両方とも問題なくできている子もいます。
2.言葉が遅れる原因
ダウン症児の場合、声帯、口腔、舌、口蓋など、ことばの発声の機能に問題があり、言葉が言いにくい状況があるようです。
また、通常、自分が発した声を聞き、正しい声であったかどうか認識しますが、この能力が弱いため、不鮮明な発声を修正できないことがあるようです。
そのため、言葉が遅れるようです。
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