相変わらず、障がい者に対する差別、偏見はなくならないようです。
面と向かって言葉に出す人はいませんが、匿名性が高いネット上は本音が溢れています。
私はその人たち個々に説明をしたりしません。
個々に説明しだすといくら時間があっても足りません。
だから私は、このブログを通して語ります。
障がい者に対する差別、偏見は、大きくは次の2つの主張に集約されると思います。
- 障がい者は、社会の経済的負荷である
- 障がい者は、家族を不幸にする
この2つの主張は、自分の視点しかありません。
自分は障がい者を見ている立場です。
もし、逆の立場だったらどうでしょうか。
- 自分は、社会の経済的負荷である
- 自分は、家族を不幸にしている
こう思われたら嫌ではありませんか?
自分がそうなったら生きていけないと言う人もいます。
でもこのような状況になっても人は生きていきます。
経済的負荷は事実あるので現実も見なくてはいけないという意見もあると思います。
ここで考えてみてください。
私たちは、いずれ年老いて足腰が立たなくなったり、病気になったりします。
寝たきりになることもあるでしょう。
社会にとっては経済的負荷であり、家族にも負荷をかけている状況ということもできます。
もし、障がい者が経済的負荷がであるならば、老人、病気の人も不要な人なのでしょうか。
昔、観た映画で「ソイレントグリーン」というSF映画があります。
原作は、ハリー・ハリソンの「人間がいっぱい」です。
人口が爆発的に増えて食料が不足しているため、老人を安楽死させるという近未来の映画です。
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恐ろしい映画でした。
誰もそのような世界は望んていないでしょう。
自分に置き換えて考えて欲しいのです。
そうしたら自ずと答えは出るはずです。
お年寄りも、病気を持った人も、障がいを持った人も社会保障制度に守られているのです。
この制度があるからこそ、安心して暮らせるのです。
もし、問題があるとしたら、それは障がいを持った人ではなく、制度に問題があるということになります。