今回の記事は、障がい児がいる父親、母親との接し方について述べたいと思います。
障がい児がいる父親、母親とどう接したらよいのか悩む人はいると思います。
励まそうと思い、掛けた言葉で相手を傷つけることもあります。
どう接するのが良いのでしょうか。
いろんな意見があると思いますが、私は「励まそう」という出発地点からずれているのだと思います。
「励まそう」ということは、相手は、「励まされなければならない人」ということになります。
「励まれなければならない人=悩んでいる人、落ち込んでいる人」となります。
励まされている人からすると、相手から「悩んでいる人、落ち込んでいる人」と思われている状況に違和感があるのではないでしょうか。
実際に悩んだり、落ち込んでいたとしてもです。
悩んだり、落ち込んでいない人であればなおさらです。
逆に傷つけることもあるでしょう。
よく頑張っている人に頑張ってと言ってはいけないと言われています。
本人は十分、頑張っているのに頑張れと言われると、本人を苦しめることになります。
障がい児がいる父親、母親も悩んだり、落ち込んだ時期もあったかもしれません。
母親も悩んだり、落ち込んでいる最中かもしれません。
十分、頑張っているのです。
また、以前にもこのブログに書きましたが、天才的な才能を持っているダウン症児が多いとか、必ず伸びるという言い方も良くないと思います。
今でも十分やってきているのにプレッシャーを与えることになるためです。
「ダウン症児は、親を選んで生まれてくる」という言葉も微妙です。
人によっては温かい言葉に感じるかもしれませんが、人によっては気休めに言われているように感じるかもしれません。
ではどう言葉をかければよいのでしょうか。
簡単なことです。
普通に接すればよいのです。
励ましの言葉は不要です。
そして何か悩み事とかを言って来たら、ただ聞くだけで良いと思います。