ダウン症児を含め生まれてきた子は、全て奇跡の子なんです。
おそらく子供は当たり前のように生まれてくると思っている人は多いと思います。
でも実は、生まれてくるまでにいろんな淘汰があり、その中の一部の子が生まれてきます。
下の図を見てください。
日本産婦人科医会のHPに掲載されていた図です。
引用 日本産婦人科医会
実は、卵子は全体の20%に、精子は全体の10%に染色体異常があります。
受精卵の段階では、全体の30%に染色体異常があります。
3日目胚の段階では、全体の50%まで染色体異常が増えます。
染色体異常は、珍しいことではなく実は頻繁に起きています。
ところが妊娠第一三半期には、10%まで染色体異常が減ります。
これは、淘汰されているということです。
そして新生児の段階では、全体の0.4%まで染色体異常は減ります。
このように卵子、精子の受精から出生までの過程で淘汰が繰り返され、残った子が生まれるのです。
そういう意味では、生まれてきた子は全て奇跡の子と言えます。
多くの生まれてこれなかった、淘汰されてしまった子の中で勝ち残ったのです。
生命力がある子のみが生まれてこれる出産までの過程はとても神秘的です。
このような過程があるからこそ、進化があり、種が維持できているのかもしれません。
凄いことですね。
私たちのダウン症のある早希ちゃんは、もしかしたら出生過程の競争に負けて生まれてこなかったかもしれません。
その代り、別な子が勝ち進んだかもしれません。
しかし、早希ちゃんは、競争に勝ったのです。
勝者なんです。
生まれてきたわが子を褒め称えましょう。