以前、次の図で私が考える障がい者のイメージをお伝えしました。
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中心には「心」があり、この心が(自我=自分自身、自分の意識)だと思います。
この「心」の周りに外とつなぐための機能がある考えます。
機能には、歩くこと、記憶すること、喋ることなどいろいろあります。
障がい者は、この機能の動きに問題がある状態と私は考えます。
そのため、他の人とうまくコミュニケーションが取れなかったりします。
でもその機能を代替する方法があれば、障がいではなくなります。
度々、このブログの記事に書いていますが、私たちの早希ちゃんは言葉を喋ることができません。
「心」にはたくさん喋りたいことがあるはずです。
でも「言葉を喋る」機能に問題があるため、喋ることができません。
もしかしたら喋るための口の構造に問題があるのかもしれません。
または脳の中にある喋る機能をつかさどる部分に何かしら問題があるのかもしれません。
でも「心」には喋りたい何かがあるのです。
でも喋ることができないため、早希ちゃんはストレスを溜めていたに違いありません。
そこで喋ることの代替機能として、iPadとアプリ「えこみゅ」を早希ちゃんに与えました。
「えこみゅ」とは、絵カードを押すと絵を表す言葉をiPad(スマホ)が自動音声で喋るというものです。
この代替機能により、早希ちゃん自身、言葉が喋れなくても、言いたいことがiPadを通して伝えられるようになりました。
iPadを与える前までは、喋れないのは、喋る機能というよりは、「心」に喋りたいことがないのではないかとも思っていました。
しかし、iPadを通してコミュニケーションを取っているところを見ると実は喋りたいことはたくさんあるのだということが分かりました。
最近、早希ちゃんは、積極的にiPadを使い、コミュニケーションを取っています。
そのこともあり、表情がとても豊かになりました。
仕事でパパの帰りが遅いときは、「パパ」の絵カードを押し、iPadに「パパ」と言わせます。
恐らく、パパの帰りが遅いから心配しているのでしょう。
家族全員がいるときは、「パパ」、「ママ」、「兄ちゃん」の絵カードを押します。
みんなに声を掛けたいのでしょう。
テレビが見たいときは、観たいテレビ番組の絵カードを押します。
最近は、クレヨンしんちゃんが好きなようです。
お風呂に入りたいときは、「ママ」、「早希ちゃん」、「お風呂」の絵カードを順番に押します。
凄いです。
この「えこみゅ」は、複数の絵カードを選択することで一つの文章のような表現も可能です。
動詞も使えますのでさらに複雑な文章も表現可能です。
早希ちゃんはまだそこまではできませんが。
「喋る」機能の代替として素晴らしいアプリです。
ちなみにこのアプリは、LITALICO(りたりこ)が開発しました。
アプリはありがたいことに無料です。
もし、喋ることに問題を抱えているお子さんがいらっしゃったら試してみてください。