障がい者の兄弟を持つ「きょうだい児」の苦悩

障がい児・者のきょうだい児とは?なぜ平仮名?いつから言われるようなった?

目次

きょうだい児とは?

「きょうだい児」と書いた場合、特別な意味を持っています。

この言葉は、障がい児・者を兄弟を持つ人たちのことを「きょうだい児」と呼びます。

しかし、この言葉はまだまだ一般的には知られていません。

次の書籍で少しは知られるようになりましたが、知らない人の方が多いと思います。

 

なぜ平仮名なのか?

一般的には兄弟、兄妹、姉妹、姉弟、すべて「きょうだい」と読みます。

(常用漢字表上、兄妹、姉妹、姉弟という読み方はしていません)

従来は、兄弟が代表的な書き方でしたが、男女平等が浸透し、兄弟と書くと誤解を招くことから「きょうだい」という書き方が登場しました。

障がい児・者の「きょうだい」に限らず、普通に「きょうだい」という書き方をすることがあります。

新聞でも「きょうだい」と書かれることが多くなりました。

いつから「きょうだい児」と言われるようになった?

障がい児・者の兄弟を意味する「きょうだい児」という言葉は、かなり古くからあるようです。

いろいろ調べると障がい児・者の兄弟を「きょうだい」と表記している論文ず多数見つかりました。

論文の文献をさかのぼったところ、次の論文にたどり着きました。

森司朗 平川忠敏 コミュニティ心理学と自閉症児治療教育 12 きょうだいキャンプの効果 鹿児島大学文科報告 大1分冊 1989

少なくても1989年からは、研究者の間で特別な意味を持って「きょうだい」という言葉が使われていたようです。

最初は、研究者が使っていた「きょうだい」という言葉がインターネットの発達により、SNSによって少なくても「きょうだい児」の間に浸透していったものと考えられます。

きょうだい+

という言葉ですが、これは、

障がい+

に合わせて作られた造語と考えられます。

「きょうだい児」という言葉が出てきた背景は?

障がい児・者の「きょうだい」で辛い思いをしている人たちが多くいます。

ネットがなかった時代、「きょうだい児」は同じ悩みを持っている人が他にもいることは知らなかったようです。

しかし、ネットワークが発展し、いままで離れ離れだった「きょうだい児」の存在がお互い認識できるようになりました。

そういった人たちが自分たちの存在(アイデンティティ)を認めてもらえる言葉として「しょうがい児」が生まれたのでしょう。

「きょうだい児」という言葉に対するさまざまな意見

「きょうだい児」という言葉のおかげて気持ちが楽になったという人たちがいる一方で「きょうだい児」という言葉は、差別ではないかという人たちもいます。

「きょうだい児」には、可哀そう、不幸というイメージがあるからだと言います。

いろんな意見はありますが、私はこの「きょうだい児」という言葉は、悩んでいるきょうだいがいるということを世間一般に広めるための第一歩であると考えています。

きょうだい児の支援

きょうだい児の支援しているサイトは、次のようなものがあります。

障害者のきょうだい(兄弟姉妹)のためのサイト Sibkoto

全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会

また全国各地に「きょうだいの会」があります。

きょうだい児に関する書籍

きょうだい児に関する書籍は、多数、出版されていました。

それだけ悩んでいるきょうだい児が多いということのようです。

人生バイプレイヤー きょうだい児を生きる

障がいをもつこどもの「きょうだい」を支える―お母さん・お父さんのために

自分のために生きる ~知的障害者のきょうだいが立ち向かう課題~: きょうだいは、自分の人生を生きていいんだよ

ひとりひとりが特別だよ 自閉症のある子どもの「きょうだい」のための本

きょうだい―障害のある家族との道のり

オレは世界で二番目か?―障害児のきょうだい・家族への支援

自閉症児の「きょうだい」のために―お母さんへのアドバイス

重症児のきょうだい ねえ、聞いて…私たちの声

発達障害のある子どものきょうだいたち―大人へのステップと支援

障害のある人とそのきょうだいの物語

精神障害のきょうだいがいます (心願社こころのシリーズ)

「よい子」じゃなくていいんだよ―障害児のきょうだいの育ちと支援 (フォーラム21)

障害者ときょうだい―日本・ドイツの比較調査を通して

シートベルトをしめて発進しよう ! きょうだいにダウン症のある人のための短期集中コース

知的障害と教育―母親ときょうだいのための障害児教育学入門

Dear. Brother & Sister 障がい児のきょうだいたちのホントの気持ち

わたしのきょうだいは自閉症―きょうだいとうまくやっていくためのハンドブック

 

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