昔から、いい人から先に逝くといいます。
この世は修行の場であり、良いことをした人は早く役目が果たすため先に逝くのだそうです。
私のまわりでも早く逝った方がいます。
私の大切な友人でも何人か亡くなっています。
妻の弟は、1歳の頃、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっています。
最近では、会社の同僚がガンで亡くなりました。
ところで歌舞伎俳優の十一代目市川海老蔵さんの妻であり、アナウンサーである小林麻央さんが一昨日(2017.6.22)、癌により亡くなられました。
その小林麻央さんは、昨年、イギリスのBBCにより影響力を持ち、人の心を動かす「今年の女性100人」に選ばれています。
日本人としては初めてだそうです。
以下、小林麻央さんがBBCに寄稿した内容の概要です。
芸能人である小林麻央さんは、弱い姿を見せることに怖れがあったと言います。
芸能人にとってガンなどの病気は下手をすると致命的です。
特に芸能界では仕事がなくなるリスクがあるからです。
過去にもガンであることを公表して仕事がなくなったという方もいました。
そのため、ガンであることを隠していました。
しかし、緩和ケアの先生からの「がんの陰に隠れないで!」という言葉により変わります。
小林麻央さんは、闘病についてブログを公開を決意します。
ブログは、私も見ました。
日々の出来事、感じたことを書かれたものでした。
小林麻央さんの思いがよく伝わってきました。
ブログを書くことは、小林麻央さんの励みにもなっていたようです。
小林麻央さんのブログ KOKORO
そして、ブログを見た沢山の人々が小林麻央さんに共感してくれたそうです。
そして、苦しみを乗り越えた経験を教えてくれたそうです。
小林麻央さんは思いました。
私が怖れていた世界は、優しさと愛に溢れていました
小林麻央さんは、死んだら「可哀想に」と思われたくなかったそうです。
なぜなら、
病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないから
私の人生は、夢を叶え、
時に苦しみもがき、愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、家族に愛され、
愛した、色どり豊かな人生だから
そのため、自分の時間を病気にだけに支配されることをやめたそうです。
小林麻央さんがある意味、病気を乗り越えたのだと思いました。
そして小林麻央さんは、次のように思ったそうです。
なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。
だって、人生は一度きりだから。
引用 がんと闘病の小林麻央さん、BBCに寄稿 「色どり豊かな人生」
このような考え方になられたということは素晴らしいことだと思います。
米国の思想家エマーソンは、「重要なのは人生の長さではない。人生の深さだ。」と語っています。
小林麻央さんは、より深く生きようとしているのだと思いました。
夫である市川海老蔵さんによると最期の言葉は、「愛している」だったそうです。
この言葉から、短くも幸せな人生だったのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りします。