ある研究によると、15歳以上の知的障害者の37%は肥満であったそうです。
ダウン症児の胴体部分の発育は比較的良いようです。
しかし、手、腕、足が短く体型的には、「ずんぐり型」となることが多いようです。
そして、体格の発達が遅れる遅れるとともに体重は増える傾向があるようです。
そのため、肥満となるようです。
別の研究では、知的障害児が肥満になる原因は次の7つであるとされています。
- 健康への認識、自分自身をコントロールする意思の弱さ
- 食べることへの執着
- 早食い・丸のみなどによる過食
- 運動不足
- ストレス発散の手段としての過食
- 新しい習慣が身につかない
- その他
運動不足以外は全て精神面な問題のようです。
また、研究では肥満となるかどうかは、環境や年齢に関係なく男性よりも女性の方が表れやすいそうです。
ただし、年齢とともに肥満が解消される傾向も一部見られるようです。
(※居住型施設の場合)
これには、2つの仮説が考えられるようです。
- 施設において食事量、運動量がコントロールされているため
- ダウン症を原因とする肥満があり、それが年齢とともに解消
ちなみにうちの早希ちゃんは、現在、9歳ですが肥満どころかやせ形です。
むしろ、健常児である兄の方が肥満に近いです。
おそらく個人差があり、全てのダウン症児が肥満になる訳ではなさそうです。
あくまで傾向であると思います。
参考論文 ダウン症者の肥満の実態と疾患, 老化, 運動態度 - 東京学芸大学