以前、臨床遺伝専門医・小児科医師H先生が言われていました。
ちなみにH先生は、臨床遺伝における権威ある先生です。
ダウン症児の兄弟のほとんどは進路を考えだす高校生、大学生になったとき、ダウン症児の存在が大きく影響するそうです。
H先生は、今までダウン症児を1000人以上見てきた中でそう確信するようになったそうです。
誰に言われたわけでもなく、福祉関係、教育関係の仕事に就く兄弟が圧倒的に多いようです。
おそらくダウン症のある兄弟を身近に見ているため、障がい者に関わる仕事をしたいと思うようになるのでしょう。
障がい者が身近にいないと分からないこともあると思います。
ダウン症児の立場、ダウン症児の兄弟の立場、両親の立場などいろいろな立場を理解していると思います。
そういういろいろな立場を理解する中で偏見、差別意識を持たず、純粋に障がいがある方の役に立ちたいと思うのでしょう。
現在、ダウン症のある早希は9歳、お兄ちゃんは13歳です。
お兄ちゃんはとても妹思いです。
そして妹をいつも守ってくれています。
早希は、お兄ちゃんをとても慕っています。
そういうお兄ちゃんが将来、どの分野の仕事に就きたいと思うのか楽しみです。
きっと人の役に立つ仕事に就くと思っています。