昨日(2017年12月22日)、テレビドラマ「コウノドリ」の11話「チームが起こす最後の奇跡 それぞれの進む未来」の中で、ダウン症児を身ごもったお母さんが「オランダへようこそ」という寓話(詩)を読み上げるシーンがありました。
この寓話は、日本ダウン症協会の「+Happy しあわせのたね」という母子手帳に載っており私も以前から知っていました。
イタリア旅行のために準備していたはずが、飛行計画が変更となってオランダに到着したという寓話です。
イタリアは健常児のことであり、オランダはダウン症児ことを意味しています。
またイタリア旅行の準備は、赤ちゃんが誕生するまでの間のことを意味しています。
この寓話は以下の文章から始まります。
全文は「+Happy しあわせのたね」に掲載されていますので是非、読んでみてください。
私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。 そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。
引用 「+Happy しあわせのたね」
簡単に紹介すると以下のような内容です。
- 何か月も計画を立てて楽しみにしていたイタリア旅行。
- ところが出発して数時間後、飛行計画の変更でオランダに到着してしまいます。
- あなたは、オランダにいなくてはいけません。
- でもオランダは悪いところではありません。
- 少し「違う場所」だっただけです。
- オランダに目を向ければオランダならではの良いところがたくさんあります。
- イタリアへ行くはずだったという心の痛みは消えることはありません。
- でもイタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていては、オランダにある愛しいものを心から楽しむことはできないでしょう。
この寓話の作者は、エミリー・パール・キングスレイさんです。
エミリー・パール・キングスレイさんは、セサミストリートの作家をやられていた方で息子さんはダウン症をもっています。
この寓話は、ダウン症児を授かった両親に優しく語りかけています。
そして悩むのを止めてダウン症児の良いところに気が付いて欲しいという作者の思いが伝わってきます。
オリジナル(英文)サイト Welcome to Holland