今回はダウン症とは関係ありません。
少し暗い話になります。
12年前、12月の暮れに友人に電話した際のことです。
いつもと電話の声が違っていました。
いつも強気な彼が、とても弱り果てているようでした。
電話で話をするとどうもお金のことで困っているようでした。
いろいろと話をしましたが、私からはあまり適切なアドバイスもできず、頑張れとかそんな言葉しかかけられなかったと記憶しています。
それから3週間後、彼は自ら命を絶ちました。
もっと真剣に悩みを聞けばよかった、もう一回、電話すれば良かった、彼のところに直接行けばよかったなど、後になって後悔しました。
最近、ある友人から助けを求める声がありました。
私は直ぐに電話しました。
電話先の声から、かなり弱っているようでした。
詳しいことは書けませんが、八方ふさがりの状態でかなり深刻な状況です。
このままでは生きていけなくなるレベルのことです。
12年前、亡くした友人と同じものを感じました。
このままでは非常に危ない状況です。
電話を掛けたのはどうも私だけのようでした。
言葉では、「どうしたの?」と心配してくれる人はいますが、実際に行動する人は少ないようです。
軽い悩みであれば良いのですが、深刻な悩みであればあるほど人は離れていくようです。
深刻な悩みは背負いきれないからでしょうか。
彼自身がそういっていました。
2時間程、彼の話をずっと口を挟まずに聞きました。
そうすることでほんの少しだけ元気を取り戻したようです。
しかし、深刻な状況は解決している訳ではありません。
私がネット検索で得た解決の情報を渡し、また明日電話すると言って切りました。
でも、それがきっかけで少し明るい見通しが出てきたようです。
彼もそうですが悩んでいるとき、特に深刻な悩みを抱えている場合、他の人に相談せずに自分だけで解決しようとする人がいます。
でもそういう状況では、本人は冷静さを失っていることも多いと思います。
そういうとき、多くの友人に助けを求め、相談した方が良いと私は思います。
恥と思っている場合ではありません。
そしてどこかに必ず突破口があるはずです。
それを友人たちが教えてくれるでしょう。