フランスにおいて出生前診断は、通常の検査の中に含まれており、自動的に受けることになります。
社会保障の保険が適用されるため、無料で実施されているようです。
出生前診断でダウン症の確率が高いという結果が出た場合、羊水検査を行います。
ダウン症の確率が高い場合、約9割の妊婦は、中絶を選ぶようです。
出生診断後、中絶する割合はどの国も同じようです。
胎児の命と、母親が生むかどうかを決める権利のどちらが重いかという議論であるが、フランスでは母親の権利の方が優位に立っているようです。
中絶は、女性の権利であるため中絶させないような圧力をかけることは法律で禁止されています。
中絶させないことを目的とした情報提供、インターネットに情報提供することも禁止されています。
ちなみにドイツでは、胎児の命と、母親が生むかどうかを決める権利はどちらも大切であるという考え方です。
日本では、胎児の命の方が重いという考え方が主流ですので随分、考え方が異なります。
参考文献 フランスにおける身体への自由としての人口妊娠中絶と社会的公正