写真はイメージです
2018年1月7日、大分県日田市で成人式が行われました。
知的障がいがある成人女性が介助する保護者とともに成人式の会場に入場しようとしたところ、保護者の入場を断られたそうです。
女性の保護者が介助が必要と訴えたそうですが、認められませんでした。
一緒にいた女性の姉が一緒に入場していたため、女性の介助は姉が行い、成人式には参加できたそうです。
実は、他にも介助者の入場が断られた件が複数あったそうです。
防災上の理由から入場を制限していたそうですが、平成28年4月から始まった障害者差別解消法に違反しているのではないでしょうか。
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障害者差別解消法では、障がい者に対して合理的配慮することになっています。
国の行政機関・地方公共団体では、法的義務があります。
職員が認識していなかったということらしいですが、本当に職員だけの問題でしょうか。
責任者は認識していたが、現場の職員が認識していなかったということでしょうか。
かなり疑問が残ります。
また、案内状には、保護者の入場を禁止し、「車いす等、必要な方はお問い合わせください」と書かれていたそうです。
そのため、車いすを使わない知的障害者の保護者は、介助者として入場できないと諦めた人もいる可能性について指摘されています。
そもそも責任者も含めて認識がなかったのではないでしょうか。
まだまだ障害者差別解消法の浸透には時間がかかりそうです。
なお、市教育委員会は、ミスを認めて謝罪したそうです。