次のことがネット上に書かれていました。
「ダウン症で良かった」という内容のブログを見た人が、強がっているだけではないかというものです。
例えば「いつまでも可愛いのでダウン症で良かった」、「毎日、いろんな発見があるのでダウン症で良かった」という感じです。
中には、強がって言っている方もいるかも知れません。
自分にそう言い聞かせて肯定的に考えようとしている方もいるかも知れません。
しかし、そうでない方もいると思います。
私自身、自分の娘がダウン症で良かったという考え方はしていません。
また娘がダウン症でなかったらよかったとも思いません。
どいうことかというと、もし、娘がダウン症を持たずに生まれてきたとしたら、今の娘とは全く違う娘となっていたに違いありません。
その娘は、私たちが知っている早希ちゃんではないのです。
もし、ダウン症を予防する薬があったとして過去にタイムスリップしてその薬を使うかというと使いません。
使った瞬間、私たちが知っている早希ちゃんはいなくなってしまうのです。
そう考えるとダウン症で良かった、ダウン症でかなかったら良かったということではなく、早希ちゃんで良かったのだと私は考えます。
このような考え方は、特にダウン症児とかかわりがない人には理解しにくいと思います。
例えば、今いる自分の子供のことを考えてみても良いと思います。
もしかしたら、その子ではなく他の子が生まれてきた可能性もあります。
でも生まれてきたのはその子です。
親にしてみれば、他に可能性があった子ではなく、生まれてきたわが子で良かったと思うのではないでしょうか。
それと同じ感覚です。