天才物理学者スティーブン・ホーキング博士は有名な方なので知らない方はいないと思います。
車椅子の天才物理学者とも呼ばれることがあります。
ホーキング博士は、学生の頃、首から下が動かなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症しています。
通常は5年程で亡くなるそうですが、ホーキング博士の場合、病気の進行が遅くなり、現在まで50年以上生き続けました。
ホーキング博士は、合成音声システムや文字入力システムを使い、コミュニケーションを取っていました。
現在は、合成音声システムや文字入力システムでコミュニケーションが出来ますが、昔であればホーキング博士はここまで業績は残せなかったに違いありません。
また、複雑な物理学の研究は、通常の研究者であれば黒板、ノートなどを使いますが、手が動かせないホーキング博士は、頭脳の中で研究をしていたと思います。
ある意味、SFのサイボーグのようで、それ自体がホーキング博士の強烈な個性となっています。
ホーキング博士は、ALSという障がいを乗り越えた学者であり、彼の功績は障がい者であることをかき消すくらい素晴らしいものがあります。
生前「死後の世界はない」と語る
ホーキング博士は、生前、死後の世界はないと語っていました。
人の脳はコンピュータに例えることが出来ます。
コンピュータが壊れたら、機能とその中のデータは消えてしまいます。
どこか知らないところ(天国)にデータがある訳ではありません。
コンピュータが壊れたらそこで終わりであり、あの世はないとホーキング博士は語っていました。
この意見には反対する方もいると思います。
私自身は、ホーキング博士の主張を支持していますが、妻は、死後の世界はあると思っています。
果たしてホーキング博士は永遠の眠りについたのか、それとも天国に行き「死後の世界はないと語ったことは誤りであった」と言っているかもしれません。
ところでホーキング博士が亡くなった3月14日は、20世紀最大の天才物理学者アルベルト・アインシュタインの誕生日だったそうです。
因果的なものを感じます。
ご冥福をお祈りします。