ネット上のあるサイトで、喫煙や飲酒によりダウン症となる確率が上がると書かれていました。
本当でしょうか。
いろいろ調べてみましたが、喫煙、飲酒によりダウン症の発生率が高くなるという論文は今のところ見つかりません。
分かっていることは、母親の年齢が上がるとともにダウン症となる確率が上がるというものです。
一般的には、1000人に1人の確率でダウン症が発生すると言われていますが、母親が20歳の場合の発生確率は、1667人に1人です。
45歳の場合は、30人に1人であり、49歳では、11人に1人の確率となります。
ところでダウン症の原因はいつ発生するのでしょうか?
ダウン症の原因の多くは、卵母細胞の第一分裂期に発生することが知られています。
- ①体細胞分裂
- ②卵母細胞の第一分裂 → ダウン症の原因が発生
- ③卵母細胞の第二分裂
- ④受精
この卵母細胞の第一分裂期でダウン症の原因となる染色体不分離(※)という異常が発生し、ダウン症となりのます。
※染色体の分離が正しく行われないこと
しかし、この染色体不分離がどのようなメカニズムで発生するのかは、現時点でははっきりとはわかりません。
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当然、喫煙、飲酒が原因かどうかも分かりません。
少なくてももっとも影響しているのは、母親の加齢によるものです。
恐らく、喫煙、飲酒が関係していたとしても、微々たるものではないかと私は思います。