私たちの長男がまだ就学前のことです。
近くの市が運営する博物館に行った時のことです。
長男が少しおしゃべりをしていたところ、年配の男性から「うるさい!子供を黙らせろ!」と言われたことがありました。
その時、妻は謝っていました。
確かに子供の声は気になると思いますが、言い方に違和感を覚えました。
妻と後で話しましたが、誰でも子供の頃はあったはずです。
子供が騒がしいのは、当たり前のことです。
私が小さい頃は、このようなことはありませんでした。
悪いことをすると説教されたことはありましたが。
子供に対して寛容だったと思います。
そしてみんな子供を大切にしていたように思えます。
しかし、最近は、どこに子供を連れて行っても疎まれているように感じます。
例えば、電車に乗る際、ベビーカーで乗ると邪魔者扱いされることがあります。
最近、ニュースになりましたが、ある鉄道会社がベビーカーを利用されているお客様は周りに配慮するように注意喚起しました。
これには、いろいろな意見があると思います。
配慮されるのは、ベビーカーを利用している母子の方ではないかと思いますが、意見が二分しているようです。
子供がいない女性の64%はベビーカー利用は反対というアンケート結果もあるようです。
近くに幼稚園が出来ることに反対する人もいます。
原因の一つには、少子高齢化がありそうです。
昔は子供が大勢いたため、社会全体で子供の面倒をみようというところがあったと思います。
冒頭で説教されたと言いましたが、大人はみんな優しく子供に声をかけたりしていました。
しかし、子供が少ないと状況は変わるようです。
子供が近くにいないため、慣れていない人が多いのでしょう。
子供はうるさくて疎まれるような存在になったようです。
どうも日本は子供に優しくない世界になりつつあるようです。