近未来の話です。
妊婦は、病院の診察室で健診を受けています。
医師は、妊婦の指に針を刺し、1滴の血液を採取します。
その血液は、直ぐにコンピュータにより、DNA検査が行われます。
1分程度で検査結果がモニターに映し出されます。
50歳まで発生する病気の確率
- がん・・・・・・・80%
- 急性心筋梗塞・・・50%
- 脳卒中・・・・・・60%
この結果が出た後、医師は妊婦に言います。
「出産されますか?」
このようなことは、遠い未来のことではなく、近いうち現実になる可能性があります。
このようなDNA検査が容易に行える時代になると、そもそも「ダウン症」などの先天性疾患は、一番最初に除外されるに違いありません。
出産するかどうかの線引きは非常に難しくなるでしょう。
今は、ダウン症だからといって命の選別をしてよいのかと言っていますが、近未来では、「がん」が発症する確率が高いからと言って「命の選別」をしてよいのだろうかと言っているかもしれません。
SF映画「カダカ」は、このような近未来をよく表しています。
「ガタカ」は、イーサン・ホーク、ジュード・ロウ出演の1997年のアメリカ映画です。