「ダウン症ハンドブック」についてご紹介します。
副題は、「療育・教育・支援プログラムについて家庭や学校・施設で取り組む療育・教育・支援プログラム」です。
この「ダウン症ハンドブック」は、ダウン症に関するさまざまなテーマを網羅的に解説した総論的な本です。
ダウン症に関するさまざまなことを全体的に広く知りたい方向けであると言えます。
ダウン症児のご両親、教育者、支援者、研究者など、ダウン症に関わる人達に読んでもらいたい本です。
内容は、それ程、難しいものではないので気軽に読めると思います。
特にダウン症を持ったお子さんが生まれたばかりのご両親にお勧めしたい本です。
ダウン症について理解を深める本としては、是非、読んでおきたいところです。
1.著者の紹介
この書籍の著者は、菅野 敦 先生、玉井 邦夫 先生、橋本 創一 先生、小島道生 先生です。
著者は、以下に示す通り、ダウン症に関する研究の第一人者の方々です。
菅野 敦 先生
東京学芸大学 教育実践研究支援センターの教授です。
専門分野は、知的発達障害心理学です。
菅野先生は、日本発達障害システム学会の理事長をされています。(任期2018年12月31日まで)
玉井 邦夫 先生
大正大学 心理社会学部 臨床心理学科の教授です。
専門分野は、障害児心理学、被虐待児と家族の支援、学校臨床、発達査定です。
玉井先生は、日本ダウン症協会の代表理事もされています。
橋本 創一 先生
東京学芸大学 教育実践研究支援センター 教育臨床研究部門の教授です。
専門分野は、障害児心理学 教育臨床学 臨床心理学です。
橋本先生は、日本発達障害システム学会の事務局長、常任理事をされています。(任期2018年12月31日まで)
小島道生 先生
筑波大学の准教授です。
専門分野は、特別支援教育です。
2.著書の内容
目次は、次の通りです。
著者の研究結果に基づく内容が書かれております。
目次
第一章 ダウン症の医学を理解する
第二章 生涯発達支援プログラム-可能性を伸ばし、豊かな人生を歩むために
第三章 ダウン症を正しく理解してもらうために
第四章 家族・福祉・地域支援・ネットワーク
第五章 困った!?こんなとき、どうする?-疑問解決・専門家からのアドバイス
ダウン症ハンドブックより
「第一章 ダウン症を理解する」では、ダウン症の原因及び疾患について書かれています。
疾患については、心臓疾患、消化器疾患などからアルツハイマー病までダウン症者の出生時から成人に至るまでにかかる疾患について幅広く解説されています。
「第二章 生涯発達支援プログラム」では、乳幼児期、児童期、青年期、成人期・壮年期にわたり、さまざまな支援内容について解説されています。
「第三章 ダウン症を正しく理解してもらうために」では、兄弟への説明、周囲の子供たちへの説明、学校への説明について説明されています。
「第四章 家族・福祉・地域支援・ネットワーク」では、ダウン症親の会、出生前診断などについて説明されています。