新型出生前診断は、2013年4月から国内で受けられるようになった診断方法で採血することで簡単に検査をすることができます。
この新型出生前診断をめぐり、さまざまな葛藤があります。
朝日新聞のコラムに掲載されていた内容です。
- 生まれてくる赤ちゃんに障がいがあることを事前に分かれば、準備が出来ると思い新型出生前診断を受けた。
- 結果は陽性だった。
- しかし、ダウン症に関する知りたい情報が得られず、将来の不安から中絶してしまった。
- 新型出生前診断を受けなければ、ダウン症児を受け入れたかもしれない。
- 新型出生前診断でダウン症の可能性が高いという結果が出た。
- 夫よりも私の方が収入が多いため、仕事が非常勤になると生活が成り立たない。
- 中絶を選択したがやむを得ない状況だった。
新型出生前診断の結果、陽性が確定した母親のほとんどが中絶を選択しています。
新型出生前診断は、現実的には中絶に直結しているようです。
命の選別という批判がある新型出生前診断ですが、以前、このブログで調査したアンケート結果では、意外にもダウン症児を持つ母親でも、「新型出生前診断は止めるべき」という意見は、わずか8%しかありませんでした。
この結果からも新型出生前診断は、世の中の需要に応じて拡大していくものと思います。
この結果から分かることは、人によっていろいろな事情があり、簡単に新型出生前診断はいけないとは言い切れないということだろうと思います。
誰でも診断結果が陽性であればかなり悩むと思います。
悩まない人はほとんどいないでしょう。
悩んで悩む抜いて出した結果が中絶だったのだと思います。
私は妻と話していますが、もし陽性の確定診断がされた場合、適切なカウンセリングが必要であると考えています。
コラムの最初の方は、「ダウン症に関する知りたい情報が得られず、将来の不安から中絶してしまった」と言っています。
もし、不安を取り除くことが出来るのであれば、生む選択をする母親も増えるのではないでしょうか。
新型出生前診断と同時にカウンセリングも行える体制になって欲しい思います。