2018年11月24日、NHKで「発達障害って何だろうスペシャル」が放送されました。
ゲスト出演されたのは、下記の方々です。
エッセイストの小島慶子さん
落語家の柳家花緑さん
漫画家の沖田×華さん
小島慶子さんは、軽度のADHD(注意欠如・多動症)があるそうです。
柳家花緑さんは、LD(学習障害)があるそうです。
また沖田×華さんは、LD、ADHD、アスペルガー症候群があるそうです。
皆さん、障がいによって日常、困っていることが多いとおっしゃっていました。
発達障害は、理解が進んでいるものの、今一歩、どのように困っているのかがよく分からないところがあります。
番組では、柳家花緑さんのLD(学習障害)について分かりやすく解説されていましたのでご紹介します。
LD(学習障害)とは、文章を読みづらい、文字を書きづらいといった症状が現れる障がいです。
柳家花緑さん曰く、全く読めないという0か1ではなく、読めないところがある、その日の体調によっても異なるそうです。
番組では、次のような文章を司会の方に読ませていました。
30秒以内に読めました。
次に以下のような文章を読んでもらいました。
ひらがなの文章に交じって記号(ロシア語のキリル文字?)が入っています。
この文章を読むためには、記号をひらがなに置き換えて読む必要があります。
司会者は、30秒以内に読むことはできませんでした。
このことがLD(学習障害)をよく表しているといいます。
LD(学習障害)の方は、文字を理解する際、文字の記憶に関する情報を探し出すのに時間がかかってるようです。
健常者であれば、最初の例題のようにすんなりと読めますが、LD(学習障害)の方は、文字の一部を理解するための情報検索に時間がかかり、読みづらくなってしまうそうです。
さらにこのような頭の中で情報を処理しているため、非常に疲れやすいそうです。
この説明はとても良く理解できます。
以下の図は、以前、このブログで紹介したものですが、心はどんな人も持っていますが、障がいのある人はその周りにある機能に問題がある状態であると思います。
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心と心が直接、つながれば理解しあえることも、周りにある機能に問題があるために理解しあえないことが起きるのが障がいだと私は思います。
機能にどのような問題があり、そのためにどんなことに困っているのかを理解することは、発達障害の人たちの理解につながるのではないでしょうか。
理解していれば、接し方、見方などが変わってくるのではないかと思います。
番組では小島慶子さんが次のようにおっしゃっていました。
障がいは、自分の中にあるとは限らない
自分の特徴と外側にある条件が合わないときにそれが自分にとって障がいになる
障がいは自分の外側にある
とても良く障がいというものを言い表していると思います。