日本の現在の離婚率はどのくらいだと思いますか?
実は、約35%もあります。
想像していたよりも高い水準であると思います。
それでは、ダウン症児のいる家庭の離婚率はどうでしょうか?
みなさんが想像する離婚率は、一般の家庭よりも大きいと思われるかもしれません。
以前、このブログでも紹介しましたが、アメリカのテネシー州の保健局においてダウン症のある子供の家族における離婚率について調査が行われました。
1990年から2002年までの記録をもとにして調査をしたとのことです。
その結果、以下の通りでした。
- ダウン症のある子供の家庭の離婚率 7.6%
- 健常児の家庭の離婚率 10.8%
- ダウン症以外の先天性障害のある子供の家庭の離婚率 11.25%
参考論文
リチャード・C・アーバノとロバート・M・ホドプ(2007年)ダウン症の子どもの家族における離婚:母集団に基づく研究
ダウン症のある子供のいる家庭の方が離婚率が高いのではないかと思っていましたが、逆に健常児の家庭の方が離婚率が高い結果となりました。
では、日本ではどうでしょうか?
探してみましたがデータはありませんでした。
そこで以下の記事でアンケート調査を行いました。
その結果は次の通りです。
アンケート結果では、離婚された方は、わずか4.3%です。
サンプル数が少ないため、統計的に誤差がある可能性がありますが、想像いていたよりもかなり少ないと思います。
嬉しいことにダウン症児が生まれる前と変わりなしが89.4%もありました。
この結果をどう解釈するかですが、もしかしたらダウン症児がいる家庭の方が円満なのかもしれません。
海外のデータも一般の家庭よりも離婚率が小さいということは、世界レベルで見た場合、同じ傾向なのかもしれません。