ダウン症をもつ早希ちゃんは、9歳ですがまだしゃべることができません。
トイレも一人で行けません。
妻が言います。
親の会などで他のダウン症の子を見ると早希ちゃんよりも小さい子がしゃべっていたりします。
トイレも一人で出来る子もいます。
おそらくダウン症を持った子の中で一番遅れているかもしれません。
頭では、ダウン症を持った子の成長には個人差があると分かっていても落ち込みます。
何で早希ちゃんはできないのだろうと。
このまま大人になってもできないのかと。
そんな妻に私は言います。
他の子と比べるのではなく、昨日の早希ちゃんと比べればいい。
それにいずれ必ずしゃべれるようになり、トイレも一人で行けるようになる。
そうすると妻はさらに言います。
そういったってどうしても、他のダウン症を持った子と比較してしまう。
堂々巡りです。
こう言い続けて4、5年経つます。
妻を納得させることができる言葉がありません。
しかし、早希ちゃんは、少しずつ少しずつ確実に進歩しています。
成長の力を溜めているのかなと思います。
そして出来なかったことができるようになると家族全員で驚きそして喜びます。
早希ちゃん自身、成長の遅れは全く気にしていません。
いつものんびりして良く笑い、毎日が楽しいようです。
悩んでいるのは私たちだけのようです。
なので焦らずに早希ちゃんの成長を温かく見守りたいと思います。