216種類の遺伝子疾患の症候群を診断できるアプリ「Face2Gene」が公表されました。
機械学習という人工知能(AI)の技術を使い、遺伝子疾患の症例の画像を1万7000枚以上、機械学習させた結果、顔写真だけでどの症候群か診断できるようになったそうです。
ただ、100%診断できる訳ではなく、例えば、ダウン症候群に対する認識率は、80%だったそうです。
しかも、この80%は、白人の場合であり、黒人の場合は、37%とバラツキがあります。
このバラツキは、機械学習させるためのサンプルが白人に偏ったためと考えられます。
今後、様々な人種の画像データを機械学習させることで精度は上がると思います。
さて、このアプリは、iOS版とAndroid版の2種類あります。
私もダウンロートしてみましたが、残念ながら医療専門家のみ無料で使用できるようです。
また、このアプリは、100%診断するためのものではなく、珍しい遺伝性疾患を診断するための、一種のセカンドオピニオンとして使用されることを想定しているようです。
今後、予想されること
人工知能の進歩により、将来、さまざまな医療データにより、このような疾患が予測できるようになると思われます。
今は、血液検査による新型出生前診断で騒がれていますが、胎児の写真だけでも診断できるようになるかもしれません。
より簡単に診断出来てしまうようになると思われます。
こうったことは、命の選別につながる可能性があるという悩ましい問題を引き起こします。
また、このようなアプリは、別な使い方をされるかもしれません。
例えば、企業の採用試験で使われることも考えられます。
ネットで自分の写真を公開している人は、どのような疾患を持っているかが分かってしまう可能性もあります。
今まで想定していなかった様々な問題が出てくると考えられます。