ダウン症のある早希ちゃんは、小学校の普通学級、特別支援級そして特別支援学校のすべてを経験しました。
それぞれ良さがあり、一概にどこがいいとは言えません。
小学校の普通学級の良いところ
やはり、健常児と一緒にいられるところです。
早希ちゃんにとって普通学級でお友達になった健常児たちは、一生の宝物です。
たまに東京都の制度である副籍で元いた小学校の普通学級に通っていますが、早希ちゃんを知っている子たちといまだに仲良くしています。
早希ちゃんも健常児を知ることで、大きくなっても健常者の中に入っていけると思います。
デメリットとしては、健常児のための授業のため、授業内容が難しくついていけないことがあるということです。
特別にカリキュラムを用意してくれる訳ではありません。
私たちは、そういったことを理解した上で普通学級に入れました。
それは、健常児とのふれあいを重視したためです。
小学校1年生のときしか普通学級にいませんでしたが、行って良かったと思います。
小学校の特別支援学級と特別支援学校の良いところ
小学校の特別支援学級は、比較的、軽度の障がいがある児童を対象としています。
そのため、授業は普通学級よりは、やさしいですがそれでも早希ちゃんのような知的障がいが重度の子供たちにとっては、ハードルの高さを感じました。
また、学校の先生は、必ずしも特別支援教育の仕方を知っている訳ではないため、障がい児に適した教育が出来ているかというと少し、物足りないものを感じます。
それに対して特別支援学校では、少人数制で先生一人に対して生徒は数名です。
先日、特別支援学校の見学に行きましたが、驚いたのが同じテーマの課題を生徒にやってもらうときに、生徒の発達の状況に合わせた課題の与え方をしていたことです。
詳しくは、次の記事に書きました。
例えば、文字が読める子には、文字が書かれたもの、文字が読めない子には絵とかで分かるようにしていました。
ほとんどマンツーマンの教育です。
早希ちゃんも活発に、しかも楽しそうにしていました。
小学校の普通学級、特別支援学級には良さがありますが、現時点で考えると特別支援学校が一番、早希ちゃんに合っていると思います。
小学校の普通学級、特別支援学級、特別支援学校の選択で迷われている人は、次の記事を参考にして下さい。