⑭ダウン症に関する本

ダウン症者には教育は不可能と言われていた時代に屈しなかった親子

今から50年以上前、ダウン症者に対して教育は不可能と言われていました。

しかし、その言葉に屈しなかった親子がいます。

ダウン症を持った子供は、1947年にイギリスに生まれたナイジェル・ハントと言います。

彼の母親は、彼に文字の読み方や発音の仕方を教えました。

そして彼が7歳のとき、文字を読むことができるようになったそうです。

彼は、小学校の普通学級に入学しますが、特別支援学校に転校させられます。

学校で母親が「この子は文字が読めます」と言っても誰も信じてくれなかったといいます。

校長先生は、文字が読めても意味は分かっていないはずだと言ったそうです。

11歳のとき、私立の普通学校に転校しましたが、それでも先生は、彼の能力について信じていなかったようです。

彼にとっては辛い学校生活だったようです。

彼の父親は、すべての知的障がいを持った子供たちのケースを一括りにしており、そういった先入観を持っていると述べています。

そして障がいを持った子供たちの能力を低く見ていることを簡単には認めないと言っています。

その彼が17、18歳の頃、「ナイジェル・ハントの世界―ダウン症の青年の手記」を書きます。

日本では、1985年に発行されています。

この本は、ダウン症を持っている人、ご両親に勇気と希望を与えました。


この本には8編のエッセイが載せられています。

ナイジェルの日常について、ナイジェルの目を通した世界が書かれています。

タイトルは以下の通りです。

  • ロンドン・インスブルックで迷子になる
  • 王室のウインザー
  • 外国での休日
  • ポップ・ミュージック
  • ぼくの両親
  • アソル校
  • 思い出の歳月
  • アメリカ合衆国

ダウン症を持っている人で本を書いたのは、岩本綾さんとナイジェル・ハントさんくらいです。

まだ偏見が多くあった時代に、それに屈せずに息子を成長させた母親の強さを感じます。

 

NHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された家事代行です。家事代行業者を介さない個人同士の契約なので、価格がリーズナブルです。掃除、料理はもちろん、ペットケアやチャイルドケアまで、オプション料金ナシでまとめて依頼できます。
1時間1500円からの家事代行【タスカジ】

記事に賛同される方はクリック願います。ブログの評価(ランキング)が上昇してより多くの方にダウン症について啓発を図ることができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
にほんブログ村 子育てブログ ダウン症児育児へ
にほんブログ村

 

 

オススメ!

  キレイ事ではなく母親の不安、疑問、愚痴など本音が書かれた本です。共感される方が多いようです。

オススメ!


-⑭ダウン症に関する本

Copyright© ダウン症児 早希の誕生・療育・就学 ブログ , 2024 All Rights Reserved.