ダウン症そのものの存在は、1966年にイギリスの眼科医であるジョン・ラングドン・ハイドン・ダウン(※)が論文で発表でされたのが初めてです。
ダウン医師の写真
※このダウン氏の名前からダウン症と命名されました。
1966年以前にはダウン症者がいなかった訳ではありません。
はっきりとダウン症者の存在が認められたのが1966年ということです。
1966年以前にもダウン症者は存在していました。
それでは、以前、ダウン症者はどうだったのでしょうか?
今ほど、医療技術が進歩していなかったため、重い合併症がある場合は、積極的な治療は行わなかったそうです。
そのため、短命でした。
40%のダウン症者は10歳以下で亡くなっていたようです。
おそらく今ほど見かけることはなかったのではないかと思います。
では、はるか昔はどうだったのでしょうか?
ダウン症のチンパンジーが見つかっていることから、人類に進化する以前からダウン症はあったものと考えられています。
しかし、やはり重い合併症により長生きはできなかったであろうと思います。
ダウン症そのものは、人類の進化とともに存在しつつ現在に至っており、疾患と考えるよりは一つの個性と考えた方が良いのかもしれません。
また科学の進歩により、なぜダウン症が存在しているのか謎が解ける日が来るかもしれません。