衝撃的なタイトルですが、今朝、テレビで漫画『「子供を殺してください」という親たち』をテーマに取り上げていました。
興味がありましたので早速、漫画本の方を読んでみました。
(書籍も購入しました)
漫画『「子供を殺してください」という親たち』は、新潮文庫から出版されている押川 剛 (著)の同名の書籍をもとにしています。
書籍は、著者の押川 剛氏が自ら「精神障害者移送サービス」を行った実体験がもとになっているそうです。
押川 剛氏のところに依頼にくる家族は、重い問題を抱えていることが多いようです。
家族は日々、狂気の中で怯えながら生活しています。
そして相談しに来たとき押川 剛氏に向かって「子供を殺してください」と言うそうです。
精神障害者の中では一部であると思いますが、一部でもこのような重い問題を抱えている家族がいることも事実です。
押川 剛氏は「精神障害者はみんな危険な存在」と思われることは本意ではないということです。
さて『「子供を殺してください」という親たち』を読んで思ったことは、問題児にしてしまった原因は親にある可能性もあるということです。
原因が親にある場合、当の親にはその自覚がないこともあります。
秋葉原通り魔事件が以前ありましたが、この事件が起こった原因は、事件を起こした本人の生い立ちにあるとされています。
両親から厳しく育てられたそうです。
そういう環境が遠因となっているそうです。
ただ、両親から厳しく育てられたからとって全て犯罪者になる訳ではありません。
中には逆境を跳ね返して素晴らしい人間に育った人もいるでしょう。
子供の人格障害と環境の組み合わせで一部、問題児となることもあるということだと私は思います。
しかし、親の立場で考えると、子供に過度の期待や、厳しく育て過ぎると数十年後に親に返ってくることを肝に銘じる必要があると思います。
子供には、時には厳しく、時には優しく、飴と鞭の両方が必要です。
鞭だけでは、いずれ親である自分が鞭で打たれることになります。
なお、このブログを読まれている方は、ダウン症児のご両親が多いと思いますが、ダウン症児は平和主義者であるため、決して『「子供を殺してください」という親たち』に書かれたような子供にはならないでしょう。