共生社会とは、簡単に言うと今まで障がい者の方が参加しにくかった様々な場所に積極的に参加し、貢献できるような社会のことです。
例えば学校です。
従来の学校では、健常児は普通級、障害児は特別支援学校のように分けられていました。
しかし、共生社会における学校は、健常児、障がい児がともに学べるようになります。
これは、インクルージョン教育と呼ばれます。
このような学校で健常児、障がい児がともに学べるようにするためには、障がい児など個別の教育ニーズのある児童についても学べる環境を用意する必要があります。
例えば、学習科目など内容に応じて普通級、特別支援級、特別支援学校を柔軟に行き来できるような環境が必要であると思います。
現時点においてすは、普通級と特別支援級、特別支援学校は簡単には行き来できません。
特別支援学校に通っている私たちの早希ちゃんは、東京都の副籍制度を使い、月1回、小学校の普通級に行くことができますが、外から来たお客さんのような扱いになっている状況です。
参考記事 障がい児の副籍制度とは
もっと密に行き来できるようにならなければ、共生社会とは言えないでしょう。
この共生社会の実現には、支援できる学校の体制を整え、さらに先生、児童、父兄などみんなの理解が必要です。
参考 文部科学省HP 共生社会の形成に向けて
文部科学省HP「共生社会の形成に向けて」には、次のように書かれています。
共に学ぶことを進めることにより、生命尊重、思いやりや協力の態度などを育む道徳教育の充実が図られるとともに、同じ社会に生きる人間として、互いに正しく理解し、共に助け合い、支え合って生きていくことの大切さを学ぶなど、個人の価値を尊重する態度や自他の敬愛と協力を重んずる態度を養うことが期待できる。
文部科学省 「共生社会の形成に向けて」より引用
これこそが一番、大切なことであると思います。