昨年(2017年)、化合物アルジャーノンの発表がありました。
ダウン症は治せる病気になるのか?ダウン症改善の化合物について
これは、合併症の一つである知的障害の発現を胎児の段階で改善させるというものです。
将来、遺伝子操作の技術が進歩し、生まれた後にダウン症を治すことができるようになるのでしょうか。
以前、日本ダウン症協会の代表理事である玉井邦夫 先生が講演会でダウン症は治すことはできないだろうと言われていました。
これはどういうことかと言うと人の体にある21番目の染色体を全て正常な本数にするだけでなく、21番目の染色体によって既に出来上がっている体も作り直さなければならないからです。
胎児の段階で改善できても、生まれた後にダウン症を根治することは現実的には難しいと思います。
ただ症状を改善させる方法は見つかるのではないでしょうか。
知的障がいの改善は将来、できるようになるのではないかと期待しています。
胎児の段階であれば、化合物アルジャーノン以外にさまざまな疾患の発症を抑える方法は見つかるでしょう。
もしかしたらダウン症そのものも発生を押さえることが出来るようになるかもしれません。
しかし、これは決してダウン症の方の存在を否定している訳ではなく、ダウン症の方がよりよい生活が送れるように改善するものであると私は思います。