昨年(2017年)の8月、米CBSニュースの番組で出生前診断でダウン症児をほぼ撲滅したというアイスランドのドキュメンタリーが放映されて世界に衝撃を与えました。
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出生前診断においてダウン症と診断された場合の中絶率ですがデンマークでは98%(2015)、フランスでは77%(2015)であるそうです。
ダウン症を理由にした中絶を禁止する州が多い米国でも、ダウン症と診断された場合に67%(1995-2011)の人々が中絶を選択しています。
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日本では、新型出生前診断でダウン症と診断された場合、96%の人たちが中絶を選択しています。
その中でもアイスランドは、ダウン症と診断された場合、ほぼ100%が中絶を選択するということはかなり衝撃的です。
アイスランドは、人口330,000人あり、ダウン症児は、確率的には年に1、2人しか生まれません。
アイスランドでは、そのうちダウン症者がいなくなるでしょう。
近年、新型出生前診断の登場により、より簡単に検査が行えるようになって来ています。
アイスランドでは、妊婦全てに出生前診断に関する情報を提供することを義務付けています。
そしてある主要病院では、90%の人々が出生前診断を受けるそうです。
米国のペンシルバニア州では、ダウン症を根絶させようとするアイスランドの措置を受けてダウン症を理由とした中絶を禁止としたようです。