以前、ダウン症のあるチンパンジーについて記事を書きました。
ダウン症のあるチンパンジーは非常に珍しく、世界で2例しかありません。
1例目は、1969年に発見されましたが1歳半で亡くなっています。
2例目は、京都大学の熊本サンクチュアリで飼育しているカナコです。
カナコは、1992年生まれです。
1歳の頃、白内障となり、2歳の頃に手術をしましたが視力は徐々に衰えていき、7歳で失明しました。
カナコが22歳ときに健康診断を行った結果、心房中隔欠損という心臓の病気が見つかります。
この心臓病をきっかけに遺伝子検査をしたところ、22番目の染色体が通常、2本あるところが3本となっていたそうです。
22番目の染色体は人間の21番目の染色体にあたるそうです。
白内障、心臓病などを起こすことから、22番目の染色体異常は、人間の21番目の染色体異常にあたるそうです。
つまり、人間のダウン症に相当するということです。
現在、カナコは、女性チンパンジー、マロンと定期的に合わせているそうです。
マロンからカナコに触れようとしたり、遊びに誘うそうですが、目の見えないカナコの反応は鈍いようです。
しかし、カナコはマロンとの時間を楽しみにしているようです。
参考 チンパンジーのダウン症