⑨制度

副籍の話し合いで感じた先生との温度差

副籍とは、東京都立の特別支援学校に通う児童が、地域の小学校、中学校にも生徒として副次的に「籍」を置き、健常児と交流を図る制度です。

詳しくは次の記事に書いたので見てください。

関連記事 障がい児の副籍制度とは

ダウン症を持つ早希ちゃんは、現在、特別支援学校の小学部5年生です。

小学4年生のときから、副籍制度を使い、近くの小学校に月1回、通っています。

さて小学5年生になった早希ちゃんは、副籍を使うため、妻と一緒に小学校に話し合いに行きました。

今回の話し合いは、次のような人たちで行いました。

特別支援学校側

妻と早希ちゃん、副籍担当の先生、担任の先生(4人)

小学校側

校長先生、支援コーディネーターの先生二人、クラスの先生、特別支援クラスの先生、保健室の先生(計6人)

 

どんな交流を望むかについて話し合いました。

5年生は、勉強が難しくなり、忙しくなるために早希ちゃんの副籍にお応えできないと言われました。

早希ちゃんが通っていた小学校というのもありますが、去年の副籍で教室から脱走したりしましたがそれは困ると言われました。

その他、小学校に在席している他のダウン症の子についても言われました。

例えば体育の時間、その子は健常児と同じことが出来ないため、独りぼっちになっていると言っていました。

その言い方がまるでその子がいけないかのように聞こえたため違和感がありました。

他に「何を求めているのか」とも言われました。

ここに来なくてもいいのではないかのというように聞こえました。

同じ言葉を言うのにも言い方で違うメッセージで伝わってしまいます。

先生方の言い方が全体的に歓迎されていないように伝わってきました。

さらに早希ちゃんが満足を得られないのであれば副籍はしない方がいいとも言われました。

満足が得られるようにするのが先生の力量であるにも関わらず、そのような言い方はないだろうと思います。

去年の話ですが、参加した授業が全くといっていいほど早希ちゃんに配慮した授業ではありませんでした。

まるで来てもらってもいいですが、特別なことはしませんよといった態度です。

何も特別な事をして欲しい訳ではありません。

もし妻が先生なら、健常児と障がい児が共同で勉強できるように、早希ちゃんが来る日は図工の時間にするなど出来る工夫をすると言っていました。(妻は教員免許を持っています)

それほど難しくなく簡単に出来ることです。

その簡単に出来ることさえ全く行われず、拒否されているように妻は感じたそうです。

とても疎外感があったそうです。

早希ちゃんも一緒に聞いていましたが、可哀想に早希ちゃんは下を向いて泣いていました。

話し合いの後、早希ちゃんは小学校3年生までいた特別支援学級の方に歩いて行ったところ、早希ちゃんが知っている先生と遭遇し、早希ちゃんはニコニコ笑っていました。

 

さてその後、特別支援学校の特別支援コーディネーターの先生と話しましたが、小学校の先生との話し合いの内容には問題があるということでした。

その先生からは、私たちの地域の学校は副籍という点において他の地域よりも遅れているそうです。

今後は、自治体に特別支援に関する教育を強化するよう訴えるそうです。

副籍制度を使うこれから続く子供たちのためにこの状況を変えていきたいと思います。

 

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