次の記事にも書きましたが、ダウン症児の親は必ずしも新型出生前診断に反対ではないという結果が出来ました。
「どちらとも言えない」が67%あります。
「どちらとも言えない」を選択された方の中で一番多い理由は「障がい者の存在を否定することになる」でした。
新型出生前診断について理解を示しつつ、自分のわが子を否定することになるため、「どちらとも言えない」という選択になったものと思います。
この先の選択は、個別の事情によって新型出生前診断を受けるかどうか決まってくるのではないかと思います。
「新型出生前診断」については、反対する意見もあります。
「命の選別」があるためです。
この「命の選別」を強く感じるのは、ダウン症者本人ではないでしょうか。
アンケートでは、残念ながらダウン症のある方からの回答はありませんでしたので本当のところは分かりません。
しかし、様々な情報から考えるとそのような結論になります。
この「新型出生前診断」のニュースを見たダウン症のある方には衝撃的だったようです。
自分自身の存在を否定されたように感じたのではないでしょうか。
「新型出生前診断」は、以下の記事でも述べたように実施できる医療機関を拡大するそうです。
「新型出生前診断」は、アンケート結果を見ても、ダウン症を持つ子供の親であっても明確に反対している人は少ない状況です。
そのような状況から見ても今後、「新型出生前診断」は増えていくものと思います。
その際、ダウン症を含むその他の障がい児は、「生まれてくる価値のない子供」とならないようにして欲しいものです。
日本ダウン症協会(JDS)も同じような考え方を持っているようです。