
成長する喜び
誰でも、今まで「できない」ことが「できる」ようになると嬉しいものです。
ずりばいしていた赤ちゃんがお座りできるようになり、歩けるようになるとその成長に喜ぶものです。
大きくなってからも、今まで「できない」ことが「できる」ようになることはたくさんあります。
勉強していろんな知識を身に着けたり、スポーツで練習することでできるようになったり。
そうやって本人も成長を実感して向上心が生まれると思います。

障がいを持っていると「できない」ことが多い
しかし、障がいを持っている場合、その制約から「できない」ことが多くなります。
肢体不自由であれば、できることが狭まります。
知的障がいを持っている場合も同様です。
いろんなことを諦めているかもしれません。
そんな状況のため、成長が実感できず、向上心が生まれない人もいるかもしれません。

障がいを持っていても「できる」ようになる
わたしたちの早希ちゃんは、ダウン症です。
小さいころからよく言われたのが、「できない」から「できる」という体験を多く持った方がよいということでした。
成功体験は、向上心につながります。
その向上心は、成長を促進させます。
ヘルマンハープという楽器
以前、次の記事で紹介しましたが、知的障がいがあるため、楽器の演奏が難しいダウン症のある息子のために楽器を作ったというものです。
私は、ここにヒントがあると思います。
なにも健常者と同じことをする必要はないということです。
健常者と同じ道具でないと成功体験が得られない訳ではありません。
楽器を演奏したい。
でも知的障がいがあるため、楽譜が読めない。
だったら楽譜がなくても演奏できる楽器を作ればいい。
このような発想が必要です。
ヘルマンハープはとてもいい楽器です。
私たちの早希ちゃんにも試してみたいのですが、結構高いです。
次のサイトで購入できますが、安いものでも9万円もします。
大人でも楽しめるので親子で使うのもよいかもしれません。
iPad
早希ちゃんの場合は、iPad miniを使わせています。
「できない」と思っていた画面操作が「できる」ようになり、YouTubeを自由自在に操作して見ています。
これは、私たちにとって驚きでした。
好きなクレヨンしんちゃん、おさるのジョージ、ひつじのショーンを自分で選んで観ています。

「えこみゅ」という意思伝達アプリ
アプリでもよいものがあります。
このブログでも紹介した「えこみゅ」です。
この「えこみゅ」は、自分が伝えたいことを示す「絵」を押すことでアプリがしゃべってくれるというものです。
早希ちゃんは、何らかの問題で言葉がしゃべれません。
言葉を理解していない訳ではないようです。
そこで言葉がしゃべれなくても、言葉を伝える方法としてこの「えこみゅ」を使わせました。
するとなんと早希ちゃんは、この「えこみゅ」をマスターし、自分の意思を「えこみゅ」を通して伝えるようになりました。
実際に操作しているときの動画です。

空間認識力を高めるパズル「タングラム」
タングラムとは、次のようなパズルです。
以前、塾の講師の方から紹介していただきました。
詳しくは次の記事に書きました。
ダウン症児は空間認識力が高い?早希ちゃんにタングラムをやらせてみる
簡単なパズルのようで大人でも難しいです。
早希ちゃんにやらせてみましたが、少し教えたら簡単なものであれば、すぐに覚えられました。
「できた」とき、早希ちゃんをほめるととても喜びます。
モンテッソーリ タングラムパズル Montessori Tangram Puzzle 知育玩具
光る鍵盤付きのキーボード
次に考えているのは、光る鍵盤付きのキーボードです。
光る鍵盤にそって演奏ができるというものです。
まだ試していませんが、早希ちゃんにもできそうです。
もともと早希ちゃんのために電子ピアノを購入したのですが、鍵盤をただ叩くだけで演奏はしていません。
自分で演奏したときの喜びを早希ちゃんが経験したら、大喜びすると思います。
成功体験は、向上心が生まれて成長を促す
このような成功体験は、本人によい刺激を与えて成長を促す可能性があると私は思います。
肢体不自由だから、知的障がいを持っているからと諦める必要はありません。
世の中、いろんなニーズから道具が作り出されています。
もしかしたら私たちが知らないだけで障がいを持っている人にも成功体験をさせることができる道具はたくさんあると思います。
