目次
1.奥山佳恵さんの思い
日本テレビのニュース番組「news every.」(12月15日(金)放送)において、奥山佳恵さんは、次男の美良生(みらい)くんを普通級に行かせたい思いについて述べました。
動画 奥山佳恵の暮らしラボ・家族に選択の時が…
美良生くんは、来年、小学1年になるそうです。
美良生くんは、まだはっきりと話すことはできません。
食事や着替えなども親のサポートが必要です。
選択肢は以下の3つです。
- 小学校の普通級
- 小学校の特別支援学級
- 特別支援学校
通常は、教育委員会との面談を経て、教育委員会から適切な選択肢についての判定が行われます。
通常は特別支援学級または特別支援学校を勧められます。
しかし、最終的には親の考え方が優先されることになっていますが、受け入れる学校の校長先生との話し合いで最終的には決まります。
就学先について奥山佳恵さんと夫の稲葉功二郎さんとで意見が割れたようです。
奥山佳恵さんは、次のように語りました。
同世代の友だちが1人でも多い方が美良生ちゃんの財産になるだろうなと思ってる
一方、夫の稲葉功二郎さんは次のように語りました。
美良生くんの個性を育むような教育をしていった方がいいんじゃないか。美良生くんに必要なのはそこじゃないんじゃないかと思う
とても悩ましいですが、どちらの意見も正しいと思います。
2.私たちの早希ちゃんの場合
私たちの早希ちゃんの場合は、次の理由からです。
- 健常児と一緒にいることで健常児から学ぶことが多い
- 健常児との接点を持っていたい
今から考えてもその決断は正しかったと思います。
普通級は1年生のときだけでしたが、今でも一緒だった児童から声をかけられるなど、早希ちゃんのことは忘れていません。
今でもクラスの児童たちは早希ちゃんを受け入れてくれています。
これから大きくなっても早希ちゃんのことは忘れないでしょう。
月に1回、副籍制度を使い元の小学校に通っていますが、健常児の子たちとはとても仲良くしています。
これも1年生のときに普通級に行ったからです。
早希ちゃんにとって健常児のお友達は大事な財産です。
なお、決して普通級にいたから知的障がいの部分が改善された訳ではありませんが、出来ないことは他の健常児の助けを借りる術を早希ちゃんは身に着けたようです。
それも一つの能力だと思います。
また、特別支援学校に一旦入れると普通級に行くことはまずありません。
そのため、最初は普通級に入れて様子を見るという方法もあります。
しかし、人それぞれで何が正しいかは、子供のことを第一に何を一番重視したいかで決めるのが良いと思います。
早希ちゃんの場合については、次の記事に少し詳しく書きました。
ところで美良生くんは、私たちの早希ちゃんよりも言葉は言っていますし、知的障がいの程度も軽いように見えます。
美良生くんは、普通級でもやっていけると思います。
ただし、一つ問題があるとしたら、学校の先生は美良生くんの世話まで出来ないため、支援者が必要となりますが学校側で配置してくれない場合、ご両親が支援を行うことを条件に出される可能性があります。
その場合、父親または母親が毎日、学校が始まってから終わるまで教室に付きっきりとなります。
これは相当、大変です。
早希ちゃんの場合は、妻が付き添っていましたが結構大変でした。
3.ネット上では否定的な意見が多い
ネット上では、このニュースについて様々な意見が書き込まれていました。
人に迷惑かける
現場が苦労する
親のプライドのためにダウン症児と周りの子たちが苦労する
これらの書き込みは目新しいものではなくよくあるものです。
「人に迷惑をかけている」、「現場が苦労している」は誤った考え方です。
障がい者も健常者と同様に生きられるように福祉などの環境を整備するのは、自治体の責任です。
もし、人に迷惑をかけている、現場が苦労しているとしたら、それは普通級を希望した親の責任ではありません。
本来であれば、そうならないように学校側で支援者を設置しなければなりません。
私たちの早希ちゃんの場合、支援者を設置できないと言われたために妻が支援を行いましたが本来の姿ではありません。
「親のプライド」とありますが、完全な誤解です。
決してプライドではなく、子供のことを第一に考えた結論が普通級だったということだけです。
ダウン症児は、普通級で問題行動を起こすのではないかという意識が根強く残っていますが、間違いです。
ダウン症児は、心優しく温厚であり基本的には問題行動は起こしません。
次の記事にも書きましたが、良く知らないために不安が先行しているのだと思います。
奥山佳恵さんは、今までもこのような意見はたくさん見ていると思いますので決して屈しないと思います。