ダウン症って何だろう。
これは私にとっては永遠のテーマです。
何度か同じテーマの記事を書きましたが再び書いてみました。
目次
1.ダウン症は個性か?
ダウン症は病気ではなく個性と良く言われます。
でもダウン症を個性という言い方は私はあまりしません。
多様性の一つという言い方をします。
個性とは性格とか気質などをイメージするためです。
ダウン症を性格とか気質と同じように考えることには少し違和感があります。
人によって考え方はいろいろあると思います。
個性という言い方は一つの捉え方なので否定はしません。
私は多様性といった方がしっくりきます。
男性や女性、肌の色の違い、その他、LGBTもそうです。
そういった多様性の中の一つがダウン症であるということです。
そしてダウン症を持った早希ちゃんという個性がいるのだと思います。
個性とは、どちらかというと個人を示す方がしっくりきます。
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2.ダウン症は病気か?
よくダウン症は病気と言われることがあります。
ダウン症は、21番目の染色体が大多数の人たちに比べて1本多い状態です。
このこと自体は、生まれ持った多様性の一つ(個性)であり病気ではありません。
そのため、一般的にダウン症を病気と考えることは、治すべき対象と考えることと同じであるため、ダウン症者を否定することにつながります。
そのため、私たちダウン症児を持つ親としては、病気と言われると違和感を持ってしまいます。
でも、ダウン症によって引き起こされる合併症は誰もが治したいところでしょう。
心臓疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、知的障がいなどは、多くのダウン症児を持つ親が心配するところです。
もし、これらの疾患、障害を緩和する治す薬があったら、親であればみんな飛びつくでしょう。
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昨年、ダウン症の知的障がいを緩和させる化合物「アルジャーノン」が見つかりました。
賛否両論があります。
以前、私がアンケート調査した結果でも意見は分かれています。
関連記事 ダウン症治療「アルジャーノン」のアンケート分析結果
ダウン症を無くしてしまうという誤解があるため否定的に考える人もいます。
しかし、この化合物は、知的障がいを緩和するためのものであるようです。
そのため、将来、正式に認められる可能性は高いかもしれません。
3.出生前診断の結果で中絶することは許されるのか?
出生前診断でダウン症の確率が高いと診断された母親の9割は中絶を選ぶと言います。
これは日本だけでなく世界的に見ても同じ傾向があります。
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ダウン症という理由だけで中絶することは、ダウン症児を持つ親およびダウン症者は思わしく思わないところです。
ダウン症という理由だけで中絶するということは、ダウン症者を否定することだからです。
とはいっても、ダウン症を告知された親の立場としては、これから育てていくことが出来るのかという不安はあると思います。
私たちもそうでしたから。
その不安を緩和させるために私は日々、記事を書き続けています。